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「夜半の読書」灯の制作過程[透明水彩メイキング]

noteにて「夜半の読書」透明水彩メイキング という有料記事を投稿しました。

イラスト「夜半の読書」の制作メイキングをラフから完成まで解説しています。
イラスト全体のメイキングと共に、肌、髪と耳、目、灯、その他小物類のパーツごとの制作過程も書きました。

もしご興味がありましたら、是非記事を覗いて頂けたら幸いです。

今回はそのメイキング記事から「灯」の制作過程のみブログ内にて無料公開します。
noteの投稿と同じタイミングでこちらも公開したかったのですが、少し遅れてしまいました。すみません…。

メイキング記事からそのまま文章を引っ張ってきたので、文章の塩梅がおかしい部分等があるかもしれませんがご了承ください…。


灯は今回のイラストの中でも特に見せたい部分なので大胆に描いています。

1:水を敷く

灯の色を乗せたい箇所に水筆で水を敷きます。

2:灯の色を乗せる

水を敷いた箇所が乾く前に、灯とその付近にイエローオーカーを乗せます。

灯から光を放つようなイメージで周りの空間にはみ出させながら色を置いています。

3:マスキング

画面全体の空気作りの作業を行う前に、灯にマスキングをします。

4:灯からはなっている光の色を乗せる

色を乗せたい箇所に水を敷き、灯の光の色をぼかしながら置きます。

色はウィンザーオレンジ(W&N)を使用。

夕方や夜に光っているような灯の色を描くときはよくウィンザーオレンジを使っています。

5:金具の着彩

灯を吊るしている金具の色を塗ります。

金具の色はイエローオーカーとセピアブラウンレディッシュ(シュミンケ)の混色を使用。

灯に近い部分にはウィンザーオレンジを馴染ませています。

6:光の色を重ね塗り

画面全体の固有色を一通り載せた後、光の色をもっと鮮やかにしたいと思い、さらにウィンザーオレンジを重ね塗りしました。

私は重ね塗りをいっぱいするので、重ね塗りに耐えられる強い水彩紙を使用しています。(今回使ったウォーターフォードや、アルシュなど)

7:灯のマスキングを剥がす

画面全体のモチーフの細かい陰影を一通り描き終えた後、灯のマスキングを剥がします。

ラバークリーナーでちまちまと剥がし、ひょっこりと光が現れました。

8:灯の模様を描く

トランスペアレントオレンジで灯の模様を描き込んでいきます。

納得のいく濃さになるまで何度か色を重ねています。

9:金具のハイライト部分の加筆

金具のハイライト部分の境目に薄くトランスペアレントオレンジを置きました。

10:灯の光の影響を受けている空間にあるモチーフの影

灯の光の影響を受けている空間にあるモチーフの影を入れるときは、トランスペアレントオレンジを使っています。

(ここの工程もいい文章化が思い付かなかった。うまく伝わっているかな…)

11:色鉛筆で加筆

灯の模様をオレンジの色鉛筆でさらに加筆していきます。

だいぶくっきりしてきました。

12:灯を吊るしている紐を色鉛筆で加筆

灯を吊るしている紐を色鉛筆で濃くしていきます。

水彩を乗せた後の線画は大体潰れがちになるなので、気になるは根気よく修正をします。

13:灯にさらに手を加える

灯の角の部分にウィンザーオレンジを置き、光っている感じを強調しました。

14:色鉛筆でさらに加筆

灯の角の部分の線画に茶色の色鉛筆で濃い色味を加えました。

灯の形や光の濃さなどの微調整を繰り返し、灯は完成です。 


以上が「灯」の制作過程のメイキングとなります。
少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。

最後に、マショマロにてご質問を頂きありがとうございました!
頂いたマシュマロに対する回答になっていれば良いのですが…もしわからない点などがありましたら遠慮なくご質問下さい。

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